第6回企画展を半田文化史玉手箱「醸し 旨し 話し 醸しの半島、知多 特別編」として半田市福祉文化会館雁宿ホール 講堂にて開催しました。
当初、午後のみの開催を予定しておりましたが、事前の参加者募集の際、定員を大幅に超える応募があり急遽、午前の部を追加して開催しました。
講演では、伝承料理研究家の奥村彪生先生から「江戸末期〜昭和の食文化」と題し、みりん、溜醤油、豆味噌などの醸造品と蒲焼、牛鍋などのメニューの出会いや料亭料理として発達した酒の肴の話しなど、生歌も交え、紹介されました。
料理実演では、料理研究家の浜内千波先生から「卵そぼろ」など豆味噌を使ったメニュー3品が紹介されました。それぞれの食材が持つ旨みや栄養素を知った上でそれらをうまく組み合わせ、調味料は極力押さえて、素材本来の旨みを最大限引出して料理にいかすことが大切といったことが紹介されました。
また、ミニ展示では、会場内の一角で、酒造り・溜味噌造り・醤油造りなどの絵馬・絵巻の写真パネルや、半田の酒造屋と江戸下り酒問屋との取引を記した帳簿類、江戸時代の料理本などを展示しました。
尚、当日の参加者は320名余りで、参加者には今回の講演会に併せて発行した機関誌と浜内先生の料理レシピを配布しました。